Blender / Linux
Blender 5.2で海外素材の凹凸が不自然なとき Normal Mapの向きを合わせる
海外のPBR素材を入れて凹凸が不自然になったら、Normal画像の色空間と、OpenGL/DirectXの向きを確認します。Blender 5.2のNormal MapノードにはConventionがあり、素材の方式に合わせて選べます。
対象は、紫色を基調にしたタンジェント空間のノーマルマップです。グレーのHeight画像や、オブジェクト空間のノーマルマップは接続方法が違います。画像の見た目だけで判断せず、配布元の説明も確認してください。
検証した条件
Blender 5.2.2 LTS、Linux、英語UIで、2026年10月14日に確認しました。OpenGL方式の自作256×256ピクセル画像を、UV付き平面へ使用しています。画像とシーンはスクリプトで作成し、Normal Mapの選択肢を画面で開いてDirectXへ切り替えました。同じカメラ・ライトでCyclesのレンダーを行い、陰影を比較しました。
まず3つの接続を確認する
作業ファイルを別名で保存し、対象のマテリアルをShader Editorで開きます。
- Normal画像を読み込んだImage Textureノードで、Color SpaceをNon-Colorにします。
- Image TextureのColor出力を、Normal MapノードのColor入力へつなぎます。
- Normal MapのNormal出力を、Principled BSDFのNormal入力へつなぎます。
Base Color用の画像まで一緒にNon-Colorへ変更しないでください。Normal画像は方向を数値で記録したデータで、通常の色画像とは役割が違います。
Normal MapのSpaceの選択欄は、この例ではTangent Spaceにします。Strengthは1から確認します。最初から強さを大きくすると、配線や向きの違いを判別しづらくなります。

素材がOpenGLかDirectXかを調べる
配布ページや同梱説明で、Normalの形式を確認します。ファイル名にGL、OpenGL、DX、DirectXなどが付く場合もありますが、命名方法は配布元によって違います。
Normal MapノードでOpenGLと表示されたドロップダウン(Convention)を開き、素材の説明に合わせます。Blenderの標準はOpenGLで、DirectX形式では緑チャンネルが表すY方向が逆です。DirectX素材ならConventionをDirectXへ切り替えます。

これは緑チャンネルが表す方向の切り替えです。どんな模様でも盛り上がり全体がへこみへ変わる、という操作ではありません。
既にノードなどで緑チャンネルを反転している場合は、元画像がどちらの方式かを確認します。反転済み画像へさらにDirectX変換をかけると、二重に補正することになります。元の画像と変換の有無を整理してから設定してください。
ライトを動かして確かめる
模様の正面だけを見ると、溝と盛り上がりを見誤ることがあります。Material Previewの環境を回すか、Rendered表示でライトの方向を変え、複数方向から確認します。
このとき、形状、UV、Strength、照明を同時に変えず、Conventionだけを切り替えて比べます。色の画像に描かれた影を凹凸と取り違えないよう、必要なら確認用の単色マテリアルで見ます。
今回の画像はOpenGL方式として作成したので、OpenGL設定が対応する組み合わせです。同じ画像をDirectXとして解釈すると、中央付近の明暗の位置が上下に変わりました。カメラ、ライト、Strengthはそろえています。


切り替えても直らない場合
- UVの境界にだけ筋が出る:Image TextureとNormal Mapが同じUVを使っているか確認します。複数UVがあるモデルでは、使用するUV名を明示します。
- 表面全体が傾いたように見える:Non-Color、Space、画像の種類を確認します。
- 細かな凸凹が強すぎる:方式を確認してからStrengthを下げます。
- 輪郭が変わらない:ノーマルマップは陰影で細部を表します。輪郭を変えるには、実際の形状や変位を使います。
OpenGLとDirectXの違いは、モデル全体の面の表裏を直す操作とは別です。面自体が裏返っている場合は、メッシュの法線を確認してください。
参照資料
資料の確認日:2026.10.14。更新により内容が変わることがあります。
確認日:2026年10月14日。5.2資料のConvention欄に基づく説明です。機能が初めて入った版はこの記事では断定しません。
操作前に対象バージョンと確認範囲をご確認ください。
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