Blender / Linux
Blenderへ読み込んだ小物が編集できないとき LinkとAppendを見分ける
別のblendファイルから小物を読み込んだ後、頂点を編集できない場合は、Linkで参照していないかを確認します。元ファイルの更新を受け取りたいならLink、手元で形を変えたいならAppendが基本の選び方です。
対象は、別のblendファイルにある単純なメッシュの小物です。リグ付きキャラクターや、Library Overrideを組み込んだ共同制作ファイルは対象に含めません。
確認環境はBlender 5.2.2 LTS、Linux、英語UIです。2026年10月14日(UTC)に、自作ボルトをリンクした状態でTabを押してもEdit Modeへ入れないことと、Make Local後に入れることを画面上で確認しました。元のボルトの作成とLinkによる読み込みはスクリプトで行っています。File → Appendの操作や、同じファイルへ繰り返しAppendする挙動は今回の実測に含めていません。
リンクされたデータか確認する
Outlinerで、対象にチェーンの印があるかを確認します。リンクしたデータは、元のblendファイルを参照します。元ファイルを変更して再読込すると、その変更が反映されます。

リンクしたオブジェクトは、形状に加えて位置や回転も直接編集できない場合があります。一方、リンクしたコレクションをインスタンスとして配置した場合は、その配置用オブジェクトを動かせます。動かせるから頂点も編集できる、とは限りません。
新しく取り込むならAppendを選ぶ
- 制作ファイルを別名で保存します。
- Object ModeでFile → Appendを開きます。
- 小物が入ったblendファイルを開き、その中のObjectへ進みます。
- 欲しい小物のオブジェクトを選び、Appendします。
- 取り込んだ小物を選んでEdit Modeへ入り、頂点を選択できるか確認します。
Appendは、元のデータを現在のファイルへコピーします。コピー側を編集しても、その変更を元の配布ファイルへ書き戻す操作にはなりません。以後の元ファイルの更新も、そのまま追いかける関係ではなくなります。
同じファイルへAppendし直しても直らない場合
仕様資料では、既にLinkしたデータを同じファイルへAppendすると、関係を保つため、リンクされた状態が残る場合があります。Appendし直せば必ず編集できる、とは考えず、チェーンの印と実際の編集可否を確認します。
切り分ける場合は、新しい空のファイルへAppendしてみます。そこで頂点を編集できれば、元の制作ファイルに残るリンク関係を調べる手掛かりになります。
今あるリンクを手元のデータへ変える
元ファイルとの更新関係を切ってよい場合は、バックアップを残してからMake Localを使います。Object Modeで対象を選択し、F3でMake Localを検索します。メニューからはObject → Relations → Make Localにあります。
形状も編集したい場合は、Selected Objects and Dataを選びます。オブジェクトと、そのメッシュデータをローカルにする選択肢です。Selected Objectsだけでは、メッシュがリンクされたまま残ることがあります。マテリアルまで独立させるかは、変更したい範囲に合わせて選びます。

実行後、TabでEdit Modeへ入り、Aで頂点を選択します。今回のボルトでは、この操作ができるようになり、オブジェクトとメッシュの両方がローカルになりました。以後、この2つのデータは元ファイルの更新を受け取らなくなります。

コレクションのインスタンスしか選べない構成では、この手順をそのまま当てはめず、元の構成を確認します。単体の小物だけを取り出したいなら、新規ファイルへのAppendで必要なオブジェクトを選ぶ方法が分かりやすい選択肢です。
元の更新を残したいとき
同じ小物を複数の背景ファイルで使い、元の修正をまとめて反映したい場合はLinkが役立ちます。その運用を続けるなら、編集するのは元ファイルです。参照を切る前に、どちらのファイルを正本として管理するか決めます。
Library Overrideはリンク関係を保ちながら一部を編集する仕組みですが、対象と操作に制限があります。単純な小物の編集から始める場合は、まずLinkとAppendの違いを確認してください。
参照資料
資料の確認日:2026.10.14。更新により内容が変わることがあります。
仕様資料確認日:2026年10月14日。資料の個別更新日は記載なし。
操作前に対象バージョンと確認範囲をご確認ください。
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